研究会の概要:概要

日本胆道閉鎖症研究会は、胆道閉鎖症に関する基礎から臨床に至るまで、幅広い課題について研究成果を発表し、情報を共有する場として、1975年の第1回開催以来、活動を続けてまいりました。故・葛西森夫東北大学名誉教授が提唱した胆道閉鎖症の病型分類作成を目的とする会合を端緒にスタートし、その後研究会として組織が整備され、現在まで50回を超える開催実績を積み重ねています。

本研究会の目的は、胆道閉鎖症の病態解明、診断・治療法の検討と成績向上にあり、多くの会員・関連施設の研究者や臨床医が、研究成果や臨床経験を持ち寄って活発に議論を行ってきました。その中でも「胆道閉鎖症全国登録制度」は特筆すべき事業の一つです。1989年に本研究会を基盤として始動し、胆道閉鎖症の疫学的調査、発生要因の解明、治療成績向上をめざすとともに、長期にわたる経過観察や遠隔成績調査を行っています。登録開始当初は術後20年間の追跡調査でしたが、追跡期間は順次延長され、現在では術後40年までの追跡登録が計画されております。

今後も日本胆道閉鎖症研究会では、胆道閉鎖症克服に向けた取り組みをさらに発展させていく所存です。皆さまの研究会活動や取り組みを微力ながら支え、その成果が広く共有されるよう努めてまいります。

日本胆道閉鎖症研究会
事務局代表
和田 基